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Z、医師確保と育成を目指して

情報発信元: 南砺市民病院
最終更新日:2010年7月23日(金曜日) 19時42分 コンテンツID:2-4-4-167

 当院は高齢化、過疎化が進む中山間地の南砺市で地域包括医療・ケア体制を構築してきました。今後一層進む日本の高齢社会に必要な「治し支える医療」や人材育成の成果は上がっています。しかし、この医療を継続するには医師が必要であり、専門医は今後も大学病院などでの育成に依存せざるを得ませんが、全人的医療を目指す家庭医や総合医の確保と育成は当院や南砺市の大きな責務であると考えます(資料64−1)(資料64−2)(資料64−3)(資料64−4)

1、初期研修医の育成:平成21年度初めて初期研修医2名がマッチングし、研修を開始しました(資料65−1)(資料65−2)(資料65−3)(資料65−4)。年間入院患者数約2400名で救急・麻酔、産婦人科、精神科研修などは近隣の病院に依頼していますが、1年間を経過し初期研修の目的である「プライマリ・ケア」を習得する環境は十分整備できていると実感しました。多疾患を持つ高齢者が多く1次・2次救急として来院し、10数人の医師が垣根なく相談や指導を行い、責任を持たせつつ研修できる環境は彼らの能力を十分引き上げています。

2、後期研修医の育成(家庭医・総合医専門医):平成22年度、日本プライマリ・ケア連合学会が発足し、家庭医・総合医の育成環境が整備されました。富山大学総合診療部山城教授が研修責任者として、当院を中心に家庭医専門医の後期研修プログラム「NANTO家庭医養成プログラム」を申請し承認されました。6月より1名の医師が参加し研修を開始しましたが、高齢社会に必要な家庭医・総合医の育成は地域包括医療・ケアを実践している当院や南砺市で行う事が最良と考えています。

3、南砺市民病院医師リフレッシュ研修:基礎医学系や施設等に長く勤務された医師で、家庭医や総合医で再出発したい方に、知識、技術や態度を研修(リフレッシュ)することを目的にしています。対象者は良好なコミュニケーションが可能な医師で、開業や診療所、中小病院の総合内科勤務などを目指すことを条件とします。研修期間は1年以内、身分は嘱託職員で報酬は初期研修医と同等とします。平成22年6月より1名開始し、目標の総合医にそった研修プログラムを行っています(資料66)

4、初期研修医、後期研修医の教育・研修体制整備:初期研修や家庭医・総合医育成の医療環境はありますが、研修体制はまだ不十分です。家庭医・総合医の到達目標設定やその育成プログラム及びロールモデルなどを検討し実現してゆく必要があります。病院として研修指導医や研修責任者養成の継続や研修体制の見直しが重要と考え、教育研修責任者として能力のある医師を確保し、診療業務はある程度免除し教育研修に専念できる環境整備を考えています。具体的には平成22年12月センターに赴任予定の室林医師を想定し、山城教授と共に研修体制や指導内容を決定します。当院や南砺市での研修が全国的に認知され、家庭医・総合医がステータスになることを目指すためは継続的な研修実践が大切であり、来年度多くの研修医に参加してもらえる努力が必要です。


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