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7、在宅医療での家族の係わりは

最終更新日:2010年8月9日(月曜日) 12時16分

家族が自己実現できる生活を継続することが大前提です。その上で、専門職チームの支援のもと、地域の方々の理解と協力を得ながら、家族の可能な範囲で介護を行って下さい。

1、在宅医療で家族はどう係ればよいのですか
まず家族が笑顔で対象者に接してください。確かに色々な介護や医療のお手伝いを依頼しますが、最も大切なことは家族の笑顔による安心感です。そのために主たる介護者が疲労しないよう、介護保険サービスを利用したり、他の家族の協力を得たりして、休息することが大切です(資料58)。


2、介護するために何か学ばなければならないのか
在宅医療に必要な処置や介護は医療保険や介護保険サービスで提供されますが、家族は可能な範囲で係ることができます。必要な処置や介護方法は医師、看護師などが具体的に指導し、家族でも可能となります(資料59)。

 
3、介護のために家族は仕事をやめる必要があるのか
家族は現在の仕事をやめる必要は全くありません。現在の生活の可能な範囲内で在宅医療に係ればよいのです。本人は家族が犠牲になる事を望んではいませんし、長続きもしません。

 
4、同居以外の家族の係りはどうすればよいのか
同居家族が介護に携わるため、同居以外の家族は在宅医療に至った状況を理解し支援してください。精神的、経済的支援やたまに直接介護されるのも良いでしょう。同居の家族を思い入院や施設入所を強要したり、逆に対象者を思い仕事を辞めてまでの介護を要求しないよう注意が必要です。

 
5、急に病状が悪化した場合や介護者の精神的ストレスが発生した場合は
対象者の病状悪化や介護者の精神的ストレスが発生した場合などは、遠慮せずいつでも訪問看護師やケアマネジャーに連絡してください。適切に対応し、必要であれば主治医と連携し医療処置してもらえます(資料60)。

 
6、医療保険や介護保険の負担などは
基本的に入院医療より負担は軽減されます。在宅終末期医療は入院医療費用の約半分との試算もあります(資料61)。


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