初めに:地域包括医療・ケアの意味合いと必要性
最終更新日:2010年7月23日(金曜日) 19時43分
「地域包括ケア」と表現されるニュアンスは高齢者・障害者のADL・IADL障害への介護支援的側面が強いのではと思われます。特に在宅での支援を介護職のケアマネジャーが通所介護と訪問介護を中心に構築するものなどが典型でしょうか。
南砺市は平成16年11月、中山間地の4町4村が合併し、平成22年度、人口約56000名、高齢化率約31%と過疎化、高齢化が顕著です。南砺市民病院は国保直診施設であり、施設の目的である「地域包括医療・ケアの構築」を目指し、保健活動から救急・急性期医療は勿論、障害があっても在宅や地域での支援を介護、福祉だけでなく必要な医療も提供しています。老いや病から人生の後半に介護、福祉の支援は必要ですが、状態悪化時に医療は必須であり、特に在宅や施設での看取りなど終末期は医療の必要度が高く、その活動レベルこそが地域包括医療・ケアの完成度の目安になるものです。