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寄附講座「南砺・地域医療支援学講座」の設置

最終更新日:2018年3月30日(金曜日) 15時16分

 これまで富山大学附属病院様とは、南砺市民病院への「富山大学附属病院地域医療支援サテライトセンター」の誘致に向けて協議を進めてまいりましたところ、このたび寄附講座「南砺・地域医療支援学講座」を設置し、平成30年4月から南砺市民病院に小児外科医と総合診療医の2人の医師が常勤するサテライトセンターを設置します。




 サテライトセンターにおける業務は下記のとおりです。
  ① 南砺市で不足する診療分野の診療を担うことによる地域医療の充実に貢献すること。
  ② 地域医療を通して、将来に向けた地域包括ケアを担う医療人材を育成すること。
  ③ 富山大学附属病院と南砺市民病院の間で、病院機能の分化を踏まえた患者紹介・逆紹介
   の円滑化を図ること。
 派遣医はこれらを遂行しつつ、通常は南砺市民病院の医師として診療に当たります。

 また、これに併せて、市内の乳幼児や子どもが安心して育てられる子育て支援の充実を一層進める必要があることから、南砺市民病院の組織の一部を改変し、「こども医療センター」を設置して、これまでの小児科に加え、新たに小児外科を設け、診療体制の充実を図ることとしたものです。
 このたびの「こども医療センター」の設置は、南砺市民病院の常勤の小児科医が中心となり、南砺家庭・地域医療センター、公立南砺中央病院及び民間クリニックの小児科医との連携・分担により、市内全域を網羅する乳幼児や子どもの診療及び検診体制の充実につながるものと考えています。さらに、診療によって外科的な処置が必要と判断される場合には、サテライトセンターの小児外科医に迅速に繋ぐことができることから、市内で安心して子育てができる環境整備が図られ、南砺市の地域包括ケアの推進にも寄与するものと考えています。
 また、サテライトセンターの主な業務の一つとして、地域医療を通じて、将来に向けた地域包括ケアを担う医療人材の育成が掲げられています。南砺市民病院では、これまで、平成21年度から初期研修医の受け入れ、翌22年度からは、富山大学診療部との連携の下、家庭医・総合医育成後期研修プログラムの実施により、今年度は後期研修医4人、研修終了者の上級医2人が病院で勤務するなど、成果を上げています。今後、富山大学附属病院卒後臨床研修センターと連携し、南砺市における臨床研修医の研修体制や研究環境の整備・充実をより一層図ることで、南砺市の医療を担っていただける医師の更なる確保を図っていきます。



南砺市長 田中幹夫

南砺市民病院長 清水幸裕

富山大学附属病院長 齋藤 滋

富山大学附属病院特命講師 廣川慎一郎