内科研修医 感想
最終更新日:2010年7月13日(火曜日) 17時38分
内科医師 医師免許取得後3、4年時の臨床研修
『地域で求められる医師になりたい(町の人皆に慕われる存在になりたい)』との思いで医師になりました。
臨床研修には、
1.Common diseaseに対応できる、
2.患者の抱える様々な問題をチームで相談し適切な社会資源を利用しつつマネージメントする、
の目標を持って臨みました。しかし、大病院での各領域の専門科を順番に回っても総合的な医療の視点は備わるとは限らないと実感しました。そこで、地域の病院である南砺市民病院を選び、
1.病棟医療をする、
2.訪問診療を通して在宅管理を学ぶ、
3.必要な手技を習得する、
4.診断・治療ともに患者様を総合的にマネージメントできる、
5.できれば小児科も経験したい、
との目標で2年間研修をしました。
当院研修では、多くを学びました。医療は多くの職種との連携が大切なこと、終末期医療や在宅医療が経験できたこと、小児も診られる家庭医になる自信が少しできたこと、次に活かせる地域医療のやり方を学んだこと、です。「主治医になる」ことは責任が重く重圧感に負けそうになる時もありましたが、患者様の笑顔でいやな事は全て帳消しになりました。大変だけと、誰にも譲れない自分の仕事だと実感するようになりました。また、治療しないことを選択する医療もあり、患者様やご家族の選択を受け入れることも学びました。また、患者様を終末期と判断する難しさには常に悩みました。これについてはまだ、解決したとは言えません。
臨床能力も手技もまだまだですが、これからも頑張りたいと思っています。2年間どうもありがとございました。