先輩からのメッセージ
最終更新日:2010年7月13日(火曜日) 17時39分
富山大学総合診療部(平成15年度 金沢医科大学卒業)
はじめまして、私は平成16年3月に金沢医科大学を卒業しました。その後、富山医科薬科大学(現在の富山大学)で初期研修を終え、富山大学総合診療部に入局しました。
1年間の大学での後期研修を経て、平成19年度から約2年間、南砺市民病院で内科研修を終了しました。南砺市民病院は、規模はあまりおおきくありませんが地域に根付いた医療を実践している点が大きな特徴です。
内科研修も入院、外来だけでなく訪問診療もあり、地域住民の方々の息遣いをより身近に肌で感じることができます。また、高齢の患者様が多いこの地域では病気だけを治療しても、患者様は安心して生活することはできません。私達医師は、リハビリテーションでADLを向上させ、介護サービスを整備するなど多くのスタッフと連携をとり協力して初めて患者様の退院の日を迎えることになります。
この病院で臨床実習すれば医療一辺倒ではなく、多くのスタッフと一致協力して患者様を支えることの大変さ、喜びを感じていただけると思います。
金沢医科大学の学生さんは、卒業後専門医を目指す方も多いと同時に後継者として開業を目指されている方も多いと思います。私も後継者として開業し、私なりの地域医療を展開することが最終目標です。
私にとって南砺市民病院での2年間は地域医療の基礎を学び、私自身の地域医療の土台作りの日々だったと感じています。この病院に臨床実習にいらっしゃる皆様にとっても、南砺市民病院の地域医療が皆様の目標とする医療の礎になればと願っています。
また、南砺市民病院では遅ればせながら今年度(21年度)より初期臨床研修医2名を受け入れ、教育面でも大きく変わりつつあります。カンファランス、症例検討会などを刷新し、指導医の先生だけでなく病院の職員全員が研修医の成長を願い見守っておられます。皆様が見学にいらっしゃれば医療の面でも教育の面でも、生き生きとした病院の内部を肌で感じ取って頂けると確信しています。
地域医療に興味のある皆さん、南砺市民病院の医療をどうぞ一度見にきてください。そして、院長である南眞司先生の熱い思いに耳を傾けてください。
皆様の学外臨床実習が実り多いものになりますよう願っています。