看護師特定行為研修
最終更新日:2020年8月26日(水曜日) 17時25分
【南砺市民病院 看護師特定行為研修機関について】
団塊の世代が75歳をむかえる2025年にむけて、未来を支える研修制度として、厚生労働省が保助看法の一部改正によって平成27年10月1日より、「手順書」により「特定行為」を行う看護師に対し「特定行為研修」の受講が義務づけられました。南砺市民病院では、平成31年2月より「看護師特定行為研修指定機関」として、厚生労働省の指定を受け、平成31年4月より研修を開始しています。
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平成31年4月 第1回 看護師特定行為開講式 | 令和2年4月 第2回 看護師特定行為開講式 |
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写真:研修風景 時には講師自ら患者となって、わかりやすく丁寧な授業を行っています |
【当院の目指す特定看護師】
南砺市民病院には多数の疾患を抱え、重症化しやすい高齢患者が多く入院しています。そこで、特定看護師は高いアセスメント力を活かし、高齢患者の重症化予防に努めるとともに、医師との連携を良好にするためのロールモデルとなることを目指しています。また、当院は建物内に併設されている南砺市訪問看護ステーションと連携することで、在宅医療が充実しています。特定看護師は院内での活動にとどまらず、在宅療養を行っている患者へ訪問看護を行うなど、幅広く活躍できる特定看護師を育成していきます。
南砺市が目指す「地域包括“医療”ケア」の推進に貢献するため、一人でも多くの特定行為研修修了者を輩出し、これからの地域医療を支えて行きたいと思います。
【当院で研修が可能な特定行為区分】
2.栄養および水分管理にかかる薬剤投与関連(必須)
【研修生の声】
重症患者に対しては、ガス分析の値を早く見るようになりました。今はまだ後追いですが、医師の素早い対応(治療)を見て、学んだことを振り返っています。もう少し自信がついたら、病棟スタッフに還元できるように頑張りたいと思います
院内の褥瘡防止委員会に所属しており、褥瘡が悪化する患者の栄養状態との関連について非常に興味があります。褥瘡が完治しないまま自宅に帰られる場合には、適切な処置が必要になりますが、そのような場合の指導や退院後訪問時の対応など身につけ、特定看護師に求められている在宅療養の充実に役立つよう頑張りたいと思います
緩和ケア認定看護師として日頃から患者に関わっています。特定行為の研修で、フィジカルアセスメントや臨床推論などを学び、病態をより深く理解することで、がんだけでなくがん以外の緩和ケアに活かしていきたいと思っています。就労型の研修なので夜勤もしながら研修をしていますが、家族の協力も得ながら頑張っています。
【特定看護師の声】
平成31年3月に滋賀医科大学の看護師特定行為研修を修了し、現在、院内褥瘡防止委員会の幹事として活動しています。1週間に1回褥瘡ラウンドを行い、褥瘡をアセスメントし、医師の指示のもと可能な範囲で処置を行っています。その学びを活かし、退院後訪問に役立てています。
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退院後訪問での処置の実際風景 |