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看護師特定行為研修

最終更新日:2023年12月26日(火曜日) 08時45分



理念・目標等
□ 南砺市民病院看護師特定行為研修機関について
 団塊の世代が75歳をむかえる2025年にむけて、未来を支える看護師を育成する制度として、厚生労働省が保助看法の一部改正によって2015年10月1日より看護師特定行為研修制度が開始しました。あらかじめ指定された手順書に従って特定行為を実践できる看護師を育成していきます。特定行為には38行為が指定されており、研修を修了することで、特定行為を実施することができうようになります。
 南砺市民病院では、2019年2月より「看護師特定行為研修指定機関」として、厚生労働省の指定を受け、2019年4月より研修を開始しています。


令和4年7月 第5回 看護師特定行為開講式
□ 南砺市民病院の目指す特定看護師
 南砺市民病院には多数の疾患を抱え、重症化しやすい高齢患者が多く入院しています。そこで、特定看護師は高いアセスメント力を活かし、高齢患者の重症化予防に努めるとともに、、医師との連携を良好にするためのロールモデルとなることを目指しています。
 また、当院は建物内に併設されている南砺市訪問看護ステーションと連携することで、在宅医療が充実しています。特定看護師は院内での活動にとどまらず、在宅医療を行っている患者へ訪問看護を行うなど、幅広く活躍できる特定看護師を育成しています。
 南砺市が目指す「地域包括医療ケア」の推進に貢献するため、一人でも多くの特定行為研修修了者を輩出し、これからの地域医療を支える人材を育成していきます。
□ 南砺市民病院における看護師特定行為研修の理念
 看護師としての人格を有し、自己の社会的役割を認識すると共に、本研修で看護師としての資質を向上させ、法令遵守はもとより地域医療に貢献できる能力を身につけます。
□ 看護師特定行為研修の教育目標
 多様な臨床場面において、安心・安全に配慮し健康状態を的確に判断・予測し、生活と医療の両面から、一人一人に合わせたタイムリー且つ効果的な医療・看護を効果的に提供できる看護師を育成します。
 
1)地域医療及び高度医療の現場において、迅速かつ包括的なアセスメントを行い、特定行為を行う上での知
  識、技術、態度の基礎的能力を養います。
2)患者の安心に配慮しつつ、特定行為を安全に実行できる基礎的能力を養います。
3)医師を含む多職種との連携において、協力的態度で各専門職が効果的に医療にあたれるような基礎的能力
  を養います。
4)患者のニーズを捉え、自らの実践を振りかえり、さらに看護実践を標準化する能力を養います。
  

研修の概要・内容

 看護師特定行為研修(以下、特定行為研修とします)は、すべての特定行為区分に共通する「共通科目」と特定行為区分ごとに異なり各特定行為に必要とされる能力をみにつけるための「区分別科目」に分かれており、講義・演習・実習・試験によって行われます。なお、区分別科目の受講は、共通科目の履修修了が条件となります。当院は在宅医療に強みをもつ病院であることから当院における区分別科目は、令和6年度より「在宅・慢性期領域パッケージ」を提供します。


写真:研修風景 わかりやくす丁寧な授業を行っています。
1.   開講する特定行為区分
<必須科目>
 特定行為区分名特定行為
1栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
脱水症状に対する輸液による補正
<選択科目(選択科目と在宅・慢性期領域パッケージの受講可>
 特定行為区分名特定行為
1創傷管理関連褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
創傷に対する陰圧閉鎖療法
2血糖コントロールに係る薬剤投与関連インスリンの投与夜の調整
<在宅・慢性期領域パッケージ>
 特定行為区分名特定行為
1呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連気管カニューレの交換
2ろう孔管理関連胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
3創傷管理関連褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
4栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連脱水症状に対する輸液による補正
2.   研修内容と時間数
1) 共通科目(合計252時間)
共通科目の内容時間数研修方法評価方法
臨床病態生理学31講義・演習筆記試験
臨床推論45講義・演習・実習筆記試験・各種実習の観察評価
フィジカルアセスメント45講義・演習・実習筆記試験・各種実習の観察評価
臨床薬理学45講義・演習筆記試験
疾病・臨床病態概論41講義・演習筆記試験
医療安全学/特定行為実践45講義・演習・実習筆記試験・各種実習の観察評価
※ e-ラーニングによる講義は自宅または南砺市民病院 特定行為研修センターでの視聴が可能です。
※ 演習・実習等は集合形式で実施します。
2) 区分別科目
必須科目
区分別科目の内容必須科目時間数研修方法評価方法
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(16時間)輸液療法の基礎知識6講義・演習・実習*筆記試験・各種実習の観察評価
持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整5
脱水症状に対する輸液による補正5
※ e-ラーニングによる講義は自宅または南砺市民病院 特定行為研修センターでの視聴が可能です。
※ 演習・実習等は集合形式で実施します。
選択科目
区分別科目の内容必須科目時間数研修方法評価方法
創傷管理関連
(34時間)
創傷管理関連基礎知識12講義・実習*筆記試験
褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去14筆記試験・実技試験(OSCE)
各種実習の観察評価
創傷に対する陰圧閉鎖療法8筆記試験・各種実習の観察評価
血糖コントロールに係る薬剤投与関連(16時間)血糖コントロールに係る薬剤投与関連基礎知識6講義・演習・実習*筆記試験・各種実習の観察評価
インスリンの投与量の調整10
在宅・慢性期領域パッケージ(選択)
区分別科目の内容 必須科目時間数研修方法評価方法
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連(8時間)呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連基礎知識4講義・実習*筆記試験
気管カニューレの交換4筆記試験・実技試験(OSCE)各種実習の観察評価
ろう孔管理関連(16時間)ろう孔管理関連基礎知識10講義・実習*筆記試験
胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換6筆記試験・実技試験(OSCE)各種実習の観察評価
創傷管理関連(26時間)創傷管理関連基礎知識12講義・実習*筆記試験
褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去14筆記試験・実技試験(OSCE)各種実習の観察評価
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(11時間)輸液療法の基礎知識6講義・演習・実習*筆記試験・各種実習の観察評価
脱水症状に対する輸液による補正5
* 区分別科目の実習は患者に対しての実技を原則とする。
*OSCE:Objective Structured Clinical Examination(臨床能力評価試験)
3) 特定行為区分の選択方法
・「共通科目」及び「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」は必須とする。
・「創傷管理関連」「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」「在宅・慢性期領域パッケージ」は、研修生が研修申込時に自由選択にて選択可能とする。
募集要項


詳細は次のファイルをご覧ください。
令和6年度南砺市民病院特定行為研修 受講者募集要項(6期生)
□ 定員
 定員数(最大受入れ人数)4名
□ 研修期間と募集時期
 ■研修期間  令和6年7月1日(月)~ 令和7年6月30日(月)
 ■募集時期  令和6年1月9日(火)~ 令和6年1月22日(月)
□ 受講資格
 研修受講要件
 1)看護師(准看護師は除く)の免許を有し、資格習得後、通算5年以上の実務経験を有する者。
 2)看護職賠償責任保険に加入していることが望ましい。
 3)就労しながら本研修を受講する意思があること。
 4)研修終了後、施設での継続的な役割の発揮と貢献する意思があること。
 5)所属長の推薦があること。
□ 出願手続き
 ■募集要項請求方法
 以下より、必要書類をダウンロードしてください。
 
 ■出願期間  令和6年1月9日(火)~ 令和6年1月22日(月)※ 当日必着
 ■出願提出書類(提出された出願書類は返却いたしません。)
1)受講申請申込書 (様式1)
2)履歴書 (様式2)
3)推薦書 (様式3)
4)志望理由 (様式4)
5)看護師免許の写し(A4に縮小コピー) 1枚
6)認定看護師認定証の写し 1枚 ※ 有効期限内のもの、対象者のみ提出
7)実習施設情報 (様式5)※南砺市民病院の職員以外に限る
8)減免申請書 (様式6)※南砺市民病院の職員に限る
プログラム料金
□ 受講料の納付
 ■受講料
  受講料は下記とする。必須区分以外に区分別科目を選択する場合は、科目によって金額が異なります。
  ・ 共通科目授業料① 400,000円
・ 区分別科目授業料
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(必須)➁ 時間数×1,000円
血糖コントロールに係る薬剤投与関連(選択)③ 時間数×1,000円
在宅・慢性期領域パッケージ(選択)      ④ 時間数×1,000円
 ■注意事項
1)納付金は前納とします。
2)二重振り込みや開講前(6月末まで)に辞退の連絡があった場合を除き、納付金は返却できません。
3)通学、臨地実習のための交通費や宿泊、パソコン等の機器、通信費、書籍、資料やファイル等の教 材費、コピー代金、その他学習に必要な費用は自己負担とします。
4)受講料の納付期限は、受講決定通知の同封文書で案内します。
その他
 願書受付後に面接審査を行います。担当者から日程調整のご連絡をいたします。
□ 研修生の声