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もの忘れ外来の曜日が変更になりました

最終更新日:2017年2月3日(金曜日) 09時25分

平成26年4月から毎週金曜日のみになりました。

必ずご予約をお願いします
ご不明な点は当院内科外来までお問い合わせ下さい。

○一般の患者様・家族様は内科外来へご連絡ください。
  TEL:0763-82-1475
○地域のかかりつけ医・ケアマネージャーは地域連携科へご連絡ください。
  TEL:0763-82-0515  FAX:0763-82-0532


●もの忘れ外来は2回の来院が必要です。
 (例)一回目
9:00~医師診察
10:00~諸検査
11:00~臨床心理士、検査
二回目
9:00~MRI
10:00~作業療法士、検査
11:00~医師最終結果説明


★認知症とは
 成人した後に脳の神経細胞に何らかの障害や変性が起こることによって生じる知能障害による症状の事です。
 知能(記憶や判断する能力)が低下することで日常生活に支障をきたすようになり、いわゆる「認知症」と呼ばれる状態になるのです。

 

★認知症の種類
 認知症は症状や原因によって 幾つかの種類に分けられます。

<代表的なもの>
・アルツハイマー型認知症
認知症の中で最も多いのがこの症状。
この症状は発症時期がはっきりせず、徐々に記憶力、記銘力が低下していく。
徐々に“物忘れ”がひどくなり、判断力や見当識の低下へと進行していく。
・脳血管性認知症
脳の血管障害によって起こる症状。
脳出血、脳梗塞、脳動脈硬化などにより、脳の神経細胞に障害が起こり生じる症状。
血管障害の程度によって、認知症の程度も異なります。


<本来の認知症とは異なる認知症>
・仮性認知症
高齢の方が“うつ状態”にある場合、中には物忘れがひどくなるといった認知症に似た症状を示すことがあります。この場合、抗うつ剤などの治療で症状は消失することもありますが、本当の認知症との鑑別は難しいこともあります。
・治療可能な認知症
認知症の多くは根治が困難ですが、中には、ビタミン不足や感染症、慢性硬膜外血腫、甲状腺機能低下症、正常圧水頭症など原因疾患の治療で治せるものが含まれます。

 

★認知症の早期発見が不可欠
本来の認知症と治療可能な認知症との鑑別(もの忘れの原因を特定し、適切な対処をおこなうことが必要)
根治できない認知症でも早期診断・早期治療によりある程度進行を抑えることが可能。

 

★こんな症状を感じたら ご相談ください。
・最近物の名前が思い出せない。
・しまい忘れや置き忘れがある。
・財布やクレジットカードなど大切なものを失くすようになった。

 

★ご家族の方がこのような症状に気が付いたらご相談下さい
・時間や場所の感覚が不確かになってきた。
・何度も同じ事を言ったり尋ねたりする。
・慣れている場所で道に迷った。
・薬や金銭の管理が出来なくなった。
・以前好きだったことや趣味に対して興味がなくなった。
・鍋焦がし、水道の閉め忘れが目立つようになってきた。
・料理のレパートリーが減り、同じ料理ばかり作るようになった。
・以前より怒りっぽくなった。
・財布を盗まれた、泥棒が入ったと騒ぐことがある。
・映画やドラマの内容が理解できない。

 

★もの忘れ外来メンバー構成
医師
看護師
臨床心理士
作業療法士
ソーシャルワーカー
※生活障害が見られた場合、作業療法士が対応
※生活支援にサービスが必要な場合、ソーシャルワーカーが対応

<医師の機能>
・診察
・検査(採血・採尿・胸部X線・頭部MRI)
・診断
・治療方針
・診断に関する予後予測
・診断の告知状況
・介護家族指導・在宅支援指導

<臨床心理士の機能>
・心理検査
・認知機能検査
・周辺症状の分析(気分・精神症状・前頭葉行動)
・生活上の指導(病前性格・環境変化への強さ・注意点)

<作業療法士の機能>
・日常生活機能チェック
・活動レベル(日常生活・日常生活関連動作)における問題・対策
・社会参加レベル(外出・社会参加・生きがい・役割など)のアドバイス

<ソーシャルワーカーの役割>
評価の結果、今後の生活支援にサービスが必要な対象者さまに、サービスについて情報提供をおこなう。


「単なる物忘れ」と「認知症」の違い

  単なる物忘れ 認知症
記憶 体験の一部を忘れる(食事内容を忘れる) 体験全体を忘れる(食事をとったこと自体を忘れる)
見当識 人の名前は出てこない。場所や月日はわかる。 人の顔を忘れてしまう。場所や月日がわからない。
判断力 判断は出来る 判断ができない
進行 進行しない 徐々に進行する