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院長挨拶

南砺市民病院は「確かで温かい医療」を目指して、職員一同、日々努力をしています。

今年度は、新型コロナ感染症の感染蔓延化に伴って、診療体制が大きく変わりました。5月1日の時点では、内視鏡検査や手術は緊急性のあるものだけ施行しており、健診・ドックも休止していますが、これらに関しては感染の状況が落ち着けば再開します。外来や入院機能は今まで通りですが、外来では慢性疾患で通院しておられる患者さんで病状に変化のない人に限って、電話での診療と投薬を行っています。このような対応は今まで病院が経験したことがないことばかりでありますが、外来・入院患者さんを感染から守るための対策をいろいろと講じながら、この未曽有の感染症に病院全体で取り組んでいます。そのため、入院患者さんの面会禁止など、本来なら避けたい対策も取らざるを得ない状況であり、皆様にはご不自由をお掛けしていることをこの場を借りてお詫びいたします。

新型コロナウイルス感染症との闘いはまだ始まったばかりです。いったんは収まったとしても、感染していない人には常に感染の危険性があります。感染を予防するためには、人との接触をできるだけ避けること、どうしても近くで話をする場合にはお互いにマスクをして短時間にとどめること、そしてなんといっても手指衛生が重要です。手指衛生は70%以上のアルコールが有効ですが、それがなくても手を石鹸と流水で30秒以上丁寧に洗うことでウイルス感染は予防できます。くれぐれも感染しないように気をつけていただきたいと思っています。我々としては、皆様の感染の不安をできるだけ取り除けるように必要な情報を提供・公開し、そして感染してしまった方々の対応もしっかり行えるように準備しています。

このような状況のなかで4月6日からドクターカーの運用を開始しました。ドクターカーは、一般的には救急・救命センターに整備されるものですが、当院のドクターカーは、地域医療に密着して地域包括ケアを支えるためのドクターカーであり、「地域密着型ドクターカー」と呼んでいます。当院のドクターカーは患者さんを搬送する機能はありませんが、医師と看護師がいち早く傷病者に接触して救急医療を提供することが最も重要な点であります。すなわち、今まで、病院の中で行ってきた救急医療の最も重要な最初の部分を患者さんのところまで出向いて行うことにより、より質の高い救急医療体制を確立することが最大の目的になります。さらに、ドクターヘリと異なり、天候に左右されないで出動できることや医師と看護師が患者さんのそばまで行って診断、処置を行うことができるといった利点があります。また、在宅看取りを目的に自宅で療養中の患者さんの急変時対応も行っていく予定にしています。

どのような状況にあっても住民の皆様が安心して暮らせるように病院として何ができるか、そして何をすべきなのかを考え続けながら、必要なことを工夫しながら実施していきます。皆様のご理解とご協力をお願いすることも多いかと存じますが、何卒よろしくお願いいたします。


清水 幸裕