院長挨拶
4月1日付で南砺市民病院 院長に就任いたしました品川俊治でございます。 当院へ赴任し丸16年がたちました。多くの部署の仲間に支えられながら、今日を迎えられたことを大変うれしく思うと同時に、責任の重さに身が引き締まる思いです。 清水前院長が築きあげられた、医療の質や安全の文化、患者さんに寄り添った医療の提供のための臨床倫理などを考えつつ、南元院長時代からの基本理念である、「確かで温かい医療」をしっかりと継承しながら、地域包括医療・ケアを守っていく所存です。 高齢化や人口減少の影響は大きく、地域医療を永続的に維持していくためには公的病院といえども、健全な経営が求められています。南砺市民病院も例外ではなく、皆さんが想像される以上に、病院の収支は厳しい状況です。理想とする医療の提供、市民の皆様の健康を守っていくためには、経営基盤の強化は喫緊の課題です。物価高や建設費の高騰のおり、予定していた南棟の改築もままならず、利用いただく患者さんはもとより、職員の皆さんには不自由な思いをさせ、申し訳ない気持ちでおります。 然しながら南砺市は3月19日議会にて医療機能の再編、地域診療の拠点の創設、市立2病院の一体的運営を行うとともに、病院経営の強化や2次医療圏内での地域医療のあり方を検討していくための医療部の設置の3点の方針を公表しました。特に2病院の再編によって効率性をあげることが、最も大きな経営対策になることは承知していますが、職員移動や院内の改修等が伴う医療機能の再編には最低でも2-3年はかかると思われます。それまでに医療課およびコンサルタントのトーマツの協力も得ながら経営強化を実現したいと考えています。2病院の一体的運営が実現するよう、緊密に行政と連携しながら、当院のあり方を今後の病院を支えていく若い世代をとともに考えていきたいと思います。 南砺中央病院はもとより、2次医療圏内の他の病院との連携も視野に入れながら、当院の特徴を生かした、地域のニーズに合致した、病院運営を考えて参ります。 最後に、今まで南砺市民病院を支えてくださったすべての皆さまに、心から感謝を申し上げます。これからもご支援を賜りますようお願いをいたしまして、私の就任の挨拶に替えさせていただきます。 令和7年4月1日 南砺市民病院 院長 品川 俊治 |
![]() 品川 俊治 |