呼吸器センター
平成28年4月に開設しました。
【南砺市民病院呼吸器病センター設立の目的】
当院は呼吸器内科の専門医師が中心となり本年4月に呼吸器センターを開設しました。
呼吸器といってもどのようなことかわかりにくいかもしれません、身近な病気には「かぜ」「気管支炎」「肺炎」「喘息」があり、そのほか「慢性呼吸不全」「ARDS(成人呼吸促拍症候群)」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「肺癌」「間質性肺炎(感染以外による特殊な肺炎)」などがあります。
これらの病気の治療と地域の呼吸器疾患診療の中心病院として、近隣病院や診療所の呼吸器病の専門的診療を支援しています。
なお、急性及び慢性の呼吸の包括的な管理を行なう際には呼吸器病専門医を中心に、総合診療医(家庭医)、専門看護師、訪問看護師、専門理学療法士、栄養士、薬剤師、MSW(メディカルソーシャルワーカー)、医療事務など多職種が緊密に連携し、急性期の集中治療から慢性期の治療とケア、呼吸器リハビリテーション、在宅でのセルフケアまでの診療とケアを行っています。
【診療内容:呼吸器センター業務の4つの柱】
①慢性期の診療およびケア
継続的に治療できるように患者さんが、自身の病気を理解し、治療に対して
も主体的に関わるとともに、自己管理能力を高めながら心身共に安楽にその
人らしく生活が送れるように多職種が関わり支援しています。
②急性期診療
慢性呼吸不全の急性増悪、重症肺炎、ARDS等の急な呼吸不全患者さんを
集学的に管理します。
③呼吸器専門外来および呼吸器疾患の予防・早期発見
慢性咳嗽、睡眠時無呼吸専門外来を新たに開設しました。いわゆる間質性肺炎、肺がん、結核、喘息、COPDなど専門性が高い呼吸器疾患も、他の医療機関からの紹介を受けた患者さんを迅速に呼吸器専門外来で診療を行っています。喫煙歴があり危険性の高い方には、検診センターやドックと連携し、肺がんの早期発見のためのCT検査やCOPDの早期発見・早期治療のための呼吸機能検査などをお勧めしています。また禁煙支援のための薬による治療や指導も行っています。
④教育・啓発その他
患者さんが良い治療や生活を行えるよう支援、教育を行います。
また、院内における多職種での呼吸器ケアカンファレンス(会議)、医師会との連携し地域のみなさまへの情報提供、啓発活動を行います。
呼吸器センター長 品川 俊治
診療部 呼吸器センター
住所:〒932-0211 富山県南砺市井波938
電話番号:0763-82-1475