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泌尿器科

皆さまの意向を尊重し、皆さまにとって最善は何かを考えた、安全で質の高い医療を提供いたします

  泌尿器科は、2011年7月1日より常勤体制となり、2014年4月1日、日本泌尿器科学会認定の泌尿器科専門医教育施設となりました。
 月曜日から水曜日および金曜日は、常勤医師が診療を行います。木曜日は、金沢大学より派遣された経験豊富な医師が外来診療を行います。
 診療内容は多岐にわたり、主に尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道、および男性性器である前立腺、陰茎、精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)などに発生した疾患の検査と治療を行います。


尿路系および男性性器

 泌尿器科疾患にはさまざまな症状があります。主に次のような症状がある方を診療しています。泌尿器科専門医と看護師が適切に対応いたしますので安心して受診してください。 
 治療法は、薬などで治す保存的治療と手術で治す外科的治療に大別されます。治療法の選択に際しては皆さまの意向を尊重し、皆さまにとって最善は何かを考えた安全で質の高い医療を提供いたします。

 

主な症状 
  1.尿に血が混じる、検診で尿潜血を指摘された 
  2.尿が近い、尿の回数が多い 
  3.尿が出るときに痛い、尿が出た後に痛い 
  4.尿がもれる、尿失禁がある 
  5.尿が出にくい、尿の勢いが弱い
  6.尿意があるのに尿がまったく出ない 
  7.尿を出したのに尿が残っている感じがする 
  8.検診でPSAが高い 
  9.わき腹や腰のあたりが痛い 
  10.検診や検査で腎臓に腫瘤が見つかった 
 11.陰嚢(いんのう)が腫れてきた 
 12.陰嚢(いんのう)が痛い 
 13.勃起力(ぼっきりょく)が低下した 
 14.精液が赤くなった 
 15.尿道から膿(うみ)が出る、尿道が痛い<

 

上記のうち特に1、2、4、5、8、9、10、11、13の症状について簡単に解説いたします。

 

1.尿に血が混じる、検診で尿潜血を指摘された 
 血尿は尿をつくる腎臓や尿の通り道(尿路)の重要な病気のサインです。たとえば膀胱癌の85%は血尿を契機に発見されます。 
血尿の原因としては、膀胱癌や上部尿路癌(腎盂癌と尿管癌をあわせて上部尿路癌といいます)などの悪性腫瘍や結石、膀胱炎、腎臓の内科的な疾患などさまざまなものがあります。 
泌尿器科では、尿検査のほかに尿細胞診(尿のなかに癌細胞が混ざっていないか調べます)、腹部CT(お腹のなかを詳しく調べる画像検査)や膀胱内視鏡検査(痛みの少ない軟らかい電子スコープを用いて膀胱のなかを観察します)を行います。早くに疾患が見つかれば、それだけ体に負担の少ない治療が可能になります。筋層非浸潤性膀胱癌(腫瘍の根元が浅いタイプの膀胱癌)は、経尿道的な内視鏡手術が可能です。また上部尿路癌(腎盂癌や尿管癌)の場合は、腹腔鏡下腎尿管全摘除術(腹腔鏡を用いて腎と尿管をとりだす手術)を行います。血尿が見つかったら、症状がなくても早めの泌尿器科専門医の受診をおすすめいたします。

 

2.尿が近い、尿の回数が多い 
 朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。また夜間1回以上排尿のために起きる場合を夜間頻尿といいます。 
  頻尿の原因はさまざまですが、過活動膀胱、残尿が多い、多尿(1日の尿量が多い、体重60kgならば、1日尿量が2400ml以上)、結石(下部尿管結石や膀胱結石など)や炎症(膀胱炎や前立腺炎など)、腫瘍(膀胱腫瘍など)、心因性(気になると何回もトイレにいくが、何かに集中していると長いことトイレにいかない)に分けることができます。 
夜間頻尿の原因は、夜間多尿、膀胱容量の減少、睡眠障害に分けられます。多尿の原因としては、糖尿病や水分のとり過ぎなどがあり、特に夜間多尿の原因としては、高血圧、うっ血性心不全、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などがあります。水分の過剰摂取による夜間多尿/夜間頻尿は、水分を控えるだけでも改善します。原因がはっきりしない場合は、泌尿器科専門医の受診をおすすめいたします。

  

4.尿がもれる、尿失禁がある 
 尿失禁は4つのタイプに分けられます。 
(1)腹圧性尿失禁:重いものを持ち上げた時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入った時に尿がもれてしまう。加齢や出産を契機に骨盤底筋群(膀胱、子宮、直腸などを支える骨盤の底にある筋肉)が緩むためにおこります。 
(2)切迫性尿失禁:急に尿がしたくなり、がまんできずにもれてしまう。膀胱炎や過活動膀胱、前立腺肥大症などが原因になりますが、原因が明らかでないことも少なくありません。 
(3)溢流性(いつりゅうせい)尿失禁:自分で尿をだしたいのにだせない、でも少しずつ尿がもれてしまう。残尿がきわめて多いタイプで前立腺肥大症が主な原因です。 
(4)機能性尿失禁:身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁で、歩行障害のため移動に時間がかかりトイレまで間に合わない、あるいは認知症のためにトイレで排尿できないタイプです。 
  治療は、軽い腹圧性尿失禁では骨盤底筋体操で改善が期待できます。体操や薬による保存的治療で改善しない場合は手術適応となります。また切迫性尿失禁の場合は、原因を調べ薬による治療を行います。溢流性尿失禁は、多量の残尿や腎機能障害をともなっていることがあり、薬による治療や間欠導尿/尿道カテーテル留置のほかに前立腺肥大症の手術を行うこともあります。機能性尿失禁の場合は、近くに移動式トイレを置いたり、排尿を誘導したりします。 
  尿失禁の種類や程度により、治療法はさまざまです。尿失禁は生命に直接影響するわけではありませんが、生活の質を低下させます。困ったなと思ったら、泌尿器科専門医にご相談ください。

  

5.尿が出にくい、尿の勢いが弱い 
 排尿困難は膀胱から尿道への尿の通過が妨げられる場合、あるいは膀胱がうまく収縮できない場合におこります。通過障害で最も多い原因は男性の前立腺肥大症で、膀胱の収縮障害は男女とも神経因性膀胱でおこります。前立腺肥大症は加齢とともに増加します。神経因性膀胱の原因としては、糖尿病、腰部椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、骨盤内手術における神経損傷などが多いです。排尿困難の原因を明らかにし治療を行うことが大切です。排尿困難で生活に支障がある場合は、泌尿器科専門医の受診をおすすめいたします。

  

8.検診でPSA値が高い 
  PSA(ピーエスエー)は「前立腺特異抗原、Prostate-Specific Antigen」のことで、前立腺上皮細胞から分泌される蛋白の一つです。血液検査であり、一般的な基準値は、4.0ng/ml未満です。PSAが高くなる疾患は、前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎などです。 
 泌尿器科ではPSAを再検査し、数値の変動があるかみることが多いです。さらに直腸診(前立腺が腫れているか、硬い部分があるか調べます)、超音波検査(前立腺の大きさを測定し形態や内部を調べます)やMRI(前立腺を詳しく調べる画像検査)を行います。 
 前立腺癌が疑われる場合は、前立腺生検(肛門から細い針を前立腺に穿刺し、前立腺の組織を採取し病理学的に癌細胞の有無を調べる検査です。1泊2日入院で行います)を計画します。前立腺肥大症や前立腺炎が考えられる場合は、適切な治療が行われます。PSAが高いと言われたら、放置せずに泌尿器科専門医の受診をおすすめいたします。

  

9. わき腹や腰のあたりが痛い 
  腎臓は手を後ろに回してわき腹と背骨の中間あたりにあります。
 
 腎臓の痛みは、尿管結石、尿管狭窄、尿管腫瘍などによる尿管の通過障害、急性腎盂腎炎による腎臓の炎症、腎臓の動脈が血栓(血のかたまり)で詰まる腎梗塞などで引きおこされます。 
  泌尿器科では、尿検査のほかに腹部X線、超音波検査、CTなどの画像検査を行い、痛みの原因を調べます。腎臓の痛みといっても病態がさまざまなので、痛みの原因を明らかにし適切な治療を行うことが大切です。 
  尿管結石と診断され自然排石しない場合は、腎機能を温存するために、レーザーを用いた内視鏡手術(経尿道的に細い内視鏡を尿管に挿入し、レーザーで砕石し取りのぞく手術)を行います。また尿管癌の場合は、腹腔鏡下腎尿管全摘除術(腹腔鏡を用いて腎と尿管を取りだす手術)を行います。腎臓のあたりの痛みを感じた場合は、早めに泌尿器科専門医を受診してください。

 

10. 検診や検査で腎臓に腫瘤が見つかった 
  腎臓の腫瘤は多くの場合無症状で、超音波検査やCTなどの検査で偶然発見されることがほとんどです。腎嚢胞や腎血管筋脂肪腫などの良性腫瘍、腎細胞癌などの悪性腫瘍があります。良性か悪性の質的診断は造影CTで行います。またCTにより、腫瘍の広がりや転移の有無なども調べることができます。悪性腫瘍と診断された場合は、腹腔鏡下根治的腎摘除術(腹腔鏡を用いて腎を取りだす手術)を行います。腫瘍が比較的小さい場合は、腎部分切除術(腎臓の悪いところを切り取り、正常のところを残す手術)を行い、腎を温存します。検診や検査で腎臓に腫瘤が見つかった場合は、早めに泌尿器科専門医を受診してください。

  

11. 陰嚢(いんのう)が腫れてきた 
  入浴中などに陰嚢が腫れていることに気づくが痛みも何もない場合、まず考えられるのが陰嚢水腫です。これは陰嚢のなか(精巣のまわり)に水がたまる良性の疾患です。超音波検査によって容易に診断がつきますが、多くの場合原因不明です。しっかり治すためには手術が必要です。陰嚢に針を穿刺して内容液を吸引する治療法もありますが、効果は短期的で元の大きさにもどります。 
  そのほかに考えられるのが精巣腫瘍です。青壮年期(20歳代~30歳代)に多い悪性の疾患で、一般的に痛みを伴いません。放置すれば転移します。腫瘍マーカーという血液検査や超音波検査などによって診断されます。精巣腫瘍と診断された場合、まず精巣を摘除し病理学的に組織型を判定します。さらにCTなどの画像検査によって転移の有無を調べます。転移があれば、化学療法(抗がん剤)や放射線療法を行います。転移があっても適切な治療を受ければ多くは完治します。陰嚢が腫れてきたら、放置せずに泌尿器科専門医を受診してください。

  

12.わき腹(腎臓)のあたりが痛い 
 腎臓は手を後ろに回してわき腹と背骨の中間あたりにあります。 
 腎臓の痛みは、尿管結石、尿管狭窄、尿管腫瘍などによる尿管の通過障害、急性腎盂腎炎による腎臓の炎症、腎臓の動脈が血栓(けっせん:血のかたまり)で詰まる腎梗塞(こうそく)などで引き起こされます。 
 泌尿器科では、尿検査のほかに腹部X線、腹部超音波検査、腹部造影CTなどの検査を行い、痛みの原因を調べます。 
 腎臓の痛みといっても病態がさまざまなので、痛みの原因を明らかにし適切な治療を行うことが大切です。腎臓のあたりの痛みを感じた場合は、早めに泌尿器科専門医を受診してください。

  

13.勃起力(ぼっきりょく)が低下した 
 勃起障害は英語でErectile Dysfunction と書き、頭文字をとってED(イーディー)といいます。EDの主な原因としては、加齢、喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、うつ病、慢性腎臓病、神経疾患、服用中の薬剤の副作用などがあります。 
 多くの心血管疾患(狭心症、心筋梗塞など)の患者さんが、その発症前にEDを自覚しています。つまりEDになったら心血管疾患が進行しつつあるかもしれないということです。EDに関わる検査は全て自費となり、医療保険は適用されません。治療にはED治療薬が用いられます。EDでお困りの場合は、泌尿器科専門医を受診してください。

 

 

 

【症例登録事業について】

 

当科は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)におけるデータベース事業に参加しており、手術・治療に関する情報の登録を行っております。この事業を通じて、患者さんにより最善・適切な医療を提供するための取り組みを支援することが可能となります。

 

登録情報の管理は厳重に管理し、関連法令や取り決めを遵守し行っております。

 

詳細につきましては、下記関連リンクより一般社団法人National Clinical Database(NCD)ホームページをご覧ください。

役職 担当医氏名 出身医局 専門分野
泌尿器科 酒井 晨秀 金沢大学医学部泌尿器科 泌尿器科一般
部長 (サカイ アキヒデ) 資格 所属学会など
    医学博士 日本泌尿器科学会
    日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会
        専門医・指導医 日本癌治療学会
      日本透析医学会
役職 担当医氏名 出身医局 専門分野
泌尿器科 八重樫 洋 金沢大学医学部泌尿器科 泌尿器科悪性腫瘍
医師 (ヤエガシ ヒロシ) 資格 所属学会など
(非常勤)   医学博士 日本泌尿器科学会
    日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会
        専門医・指導医 日本癌治療学会学会
    日本臨床腫瘍学会 日本臨床腫瘍学会
     がん薬物療法専門医 日本がん転移学会
      日本アンドロロジー学会
      日本性感染性学会
役職 担当医氏名 出身医局 専門分野
泌尿器科 川口 昌平 金沢大学大学院医薬保健学研究科 泌尿器科一般
医師 (カワグチ ショウヘイ) 資格 所属学会など
(非常勤)   医学博士 日本泌尿器科学会
    日本泌尿器科学会  
        専門医・指導医  

2018年1月から2018年12月の主な手術実績

2019年1月から2019年12月の主な手術実績

2020年1月から2020年12月の主な手術実績

2021年1月から2021年7月の主な手術実績

関連リンク

診療部 泌尿器科

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